体を支えるもの

料理に使うのはどんな水?

私たちが、毎日何気なく使っている物の一つに水があります。
日本は水道口をひねれば、水が出て飲み水としても飲むことができる数少ない国の一つです。
特に水は、飲み水としてでなく、手を洗ったりうがいをしたり、からだを洗ったりなどいろんな面で使用しますので、日常生活ではかかせないものだといえます。

毎日の生活でここまでいろんなものに関係している水だからこそ、一度見直してみると快適な生活に変わるかもしれません。
特にいままで 水は何を使用しても変わらないと思っていた人にとっては、驚くほどの変化かもしれません。
その中でも、女性にとって必見なのは、料理の際に使用する水です。

料理をする際に、水はかかすことができない大事なものです。
汁ものはもちろんのこと、ダシをとったりなど欠かせないものになります。
それでは、料理にはどんな水が適しているのでしょうか。

まず水には、軟水と硬水が分かれています。
その違いは、水の中にあるカルシウムやマグネシウムがどれだけ含まれているかということです。
多ければ多いほど、硬水となっています。

日本人の料理といえば、和食が基本という人が多いでしょう。
和食にお薦めなのは、軟水です。
軟水は、ミネラル成分が少ないため癖がないのが特徴で、本来のダシや調味料、野菜などのコクなども料理に引き出しやすくなっています。

逆に硬水を使うと、ミネラル成分がアミノ酸とくっついてしまい、灰汁となってしまいます。
またうまみ成分が溶け出しにくいという欠点もあります。
野菜を煮込んだりする場合には、カルシウムが食物繊維を固くし、灰汁も出してしまいます。
和食中心の生活の人には、軟水のほうがお薦めです。

最近では食生活が欧米化して、洋食が食卓のメニューとして多く取りれられています。
中でもパスタは、ゆでる際に多くの水を使用します。
その時に使用するといいのが、硬水です。
硬水に含まれるミネラル成分が、パスタの麺にコシをだしいい具合のアルデンテに仕上がります。

また硬水が向いている料理は、肉などの煮込み料理です。
肉の煮込み料理は長時間かかります。
カルシウムが、不要なタンパク質を灰汁として外に出す働きをしてくれます。
また牛肉でダシをとるスープなどにも硬水はお薦めです。

一番の差が出るのは、ご飯を炊くときです。
ご飯を炊く際は、必ず軟水を使用しましょう。
お米は水分を吸収する事で、ふっくらとしたみずみずしく柔らかいご飯を炊くことができます。
軟水は水分が吸収されやすく、お米の細胞もきれいな網目状の構造になるので、適しています。

逆に硬水を使用すると、カルシウムが食物繊維を固くする作用が働いてしまいますので、ご飯が固くパラパラとした仕上がりになります。
これを逆に利用すれば、チャーハン、ピラフ、パエリアなどの炒めてご飯として使用する場合に硬水のほうがお薦めです。

料理も作るメニューによって、水を選ぶとより食生活が豊かになります。
自分のライフスタイルに合った水を選ぶことをお勧めします。
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